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私が婚活界のさそり座の女と化した理由~第六章「何もない」~






私が婚活界のさそり座の女と化した理由~第五章「飲食業界の闇」~はこちらから






私の情けない生き様。

包丁が出てきそうなくらい過酷な労働環境の飲食業界。



前職は正社員ではあったものの、

そんな環境にいたからこそ、私は今までの自分のしてきたことを堂々と話せなかった。



その態度にメガネインタビューは腹が立ったのであろう。

圧迫面接は続くー。



初対面の人に言う言葉なのだろうか





「包丁が出てきそうな環境で働いてたんです」なんて。

こんなブラックな内容を面接で話すわけにもいかない。






どうしよう。






もとからしゃべるのが得意ではないうえに、職歴も立派ではない。

そんな高圧的な態度を取られたら、余計に話す内容を考えてしまう。





口ごもる私を見てイライラが募っていくメガネインタビュー。

その結果、

「それはあなたが能無しだからでしょ?」というセリフを言い放ったのだろう。






まぁ、本当に私はしゃべるのが得意ではないし、職歴を見て笑う気持ちも分かるし、

聞いてる側からしたらイライラもするだろう。





でも、この言い方はないんじゃないか?と思った。

「能無し」なんて、初対面の人に簡単に言える言葉なのだろうか?



圧迫面接するということは





圧迫面接をする企業について思うことがある。

一時期は、ストレス耐性をチェックするためといわれていた圧迫面接。



けれど、今となっては下手したら面接を受ける側が録音をしているかもしれない。





そのような不安はないのだろうか?






それと。

「面接」が終われば、受けた側は客となる。

企業を評価できる立場になるということを分かっているのだろうか?





圧迫面接をするということは、自分の会社の評価を下げている行為なのだということをー。



女性なら普通結婚するでしょ?

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メガネインタビューは話を続ける。



「今後、うちの企業はますます売り上げを伸ばしていく。

だから、すぐには辞めない人が欲しい。

女性なら普通結婚するでしょ?結婚の予定は?」





この時点でだいぶ頭にきていた。



「能無し」

「女性なら普通結婚するでしょ?」というセリフ。



私は答えた。

「そのような予定はありません」



メガネインタビューは鼻で笑い、

「まぁ、もらってくれる相手がいないんでしょ」と言った。



だからお前はこんなどうしようもない人生なんだよ





そして、もし、この会社に入社をしたら自分は何が出来るのか?と聞いてきた。

私は相当頭にきていたので、冷静に返答できる状態ではなかった。



だが、心を落ち着かせ答えた。





「今まで店舗運営などにも関わってきたので、そこで自分が学んだことを発揮できたら」と。



多分、こんな回答だった気がする。

今思うと、なかなか曖昧だけど、もうそれどころじゃなかった。



「もらってくれる相手がいないんでしょ」という言葉が、胸を突き刺していたからだ。





メガネインタビューの攻撃は終わらない。

「はぁ?学んだことってなに?それを言えるの?それをきちんと言えないんでしょ?

なにも考えないでこうやって行動をしているから」



「だからお前はこんなどうしようもない人生なんだよ!」と言い放った。



ブログを書いている理由





ここで私の中の何かが崩れ落ちた。






感情というものがなくなった。

でも、それと同時に「あぁ、私はどうしようもない人生なんだ」と実感した。






そう。

これが私がブログを書こうと思った理由。

「さそり座の女」と化した理由。





「どうしようもない人生」

確かにどうしようもない人生だ。



職を転々とし、結婚もせず35歳となって今に至る。

そうだよな、どうしようもない人生。

なにも考えてない。

だから今こうしている。



私には何もない





ここで私はあることを考えた。



今まで自分は何をしても長続きがしなかった。

仕事はもちろん。



そんな中、唯一長く続けてきたこと。

それが「婚活」だった。





なぜ長く続けてこれたのかと言われたら、失敗続きだからという理由になるのだが。

だけど、私は自分が一番長続きをしたことを考えた時に、婚活であるということに辿り着いた。






そして、「どうしようもない人生」「なにも考えてない」「能無し」この3つの言葉。

これを聞いた時、思った。



能無しだから。

何も考えられないからこそ。

どうしようもない人生だからこそ。

こんな私の人生を、隠すことなくブログに書こうと。





そう。

ガーシーさんではないけれど、私には何も守るものがない。

だからこそ、ブログに書けるものがある。






大企業に勤めていれば、ステイタスや世間の目などのリスクも大きいから、下手なことはできない。

失うものが大きすぎる。



結婚して家族がいれば、守るものがある。





だけど、私には何もないー。

失うものもなければ守るものもないー。

これがすべてだ。



私のことを笑ってくれたら

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婚活も7年目に突入した。

今では嫌な思い出しか残っていない。

まぁ、成功していれば、いい思い出となるでしょうからね。



だから、ブログを書こうと決めたとき、

婚活の嫌な思い出を綴っていこうと考えた。





それと同時に、今まで出会ってきた最悪な男たちをこの世に晒していこうと。

この圧迫面接をしてきた企業を含め。






私には何もない。

もう開き直った。





こんなアホまっしぐらなことを考える女がいる一方で、

会社でのセクハラ、パワハラ。

それに、婚活で傷ついている女性ってたくさんいると思う。





外では笑っているけれど、心は泣いている。






そんな女性たちが私のブログを見て、

「こんな悲惨な女がこの世にいるんだ」って思ってくれたら。

私のことを笑ってくれたら。

嬉しい。





こうして、私は「婚活界のさそり座の女」と化した。

~第七章「後日談」~へと続く



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