未婚の母

私が現実世界を恐れている理由。

それはー。

最愛の母との別れが大きく関係している。

3歳の時

お母さんが亡くなって。

色々と手続きをしている中で気づいたこと。

お母さんは未婚の母だった。

理由は分からない。

お父さんは私が3歳の時に亡くなったと聞いていたから。

まさか未婚の母だったなんて。

思ってもみなかった。

赤の他人

結婚をしていると、自分の親よりも子供よりも。

配偶者の立場が一番強くなって。

それに加え、法律上の関係にもなってくる。

お父さんは私のことを認知しているから。

私とは親子関係。

でも、お母さんとは婚姻関係を結んでいない。

つまり、赤の他人。

もし、お母さんが結婚をしていたら。

お父さんは法律上、配偶者に当たる人物－。

全て

私は幼い頃からお父さんがいなかった。

だから、ほとんどというか。

全く記憶にない。

なので、実際にお父さんがどんな人か分からないけど。

私はお母さんを看取ったとき。

ここに、もしもお父さんがいたら…と考えたら。

急に怖くなった。

お母さんの気持ち。

お母さん自身。

お母さんの今後。

お母さんの全てを。

お父さんという赤の他人に委ねることになっていたなんて。

歪んでいる

結婚て。

昔は好きな人と一緒にいられる。

なんて。

夢見がちなことを考えていた。

けれど、そうではない。

私の大好きな雨穴さん。

pic.twitter.com/pKOiSymT9j

— 雨穴 (@uketsuHAKONIWA) July 5, 2023

変な家の映画化で炎上してたけど。

大丈夫だったのかなぁ？

そんな雨穴さんの変な絵の動画で、好きなセリフがある。

現在、発売中の小説「変な絵」
第一章の全容を動画にしたものをYouTubeで公開しております。https://t.co/0FUqaA8dg4 pic.twitter.com/vE5v921UUb

— 雨穴 (@uketsuHAKONIWA) November 4, 2022

勝手なエゴ

自分が独身だから余計に。

結婚というものが分からないから。

理想を追求してしまう。

この年に独身でいると。

独身で子供もいなくて老後が心配じゃないの？などと言われることがある。

だが。

子供がいたところで。

自分の老後を面倒見てくれるなんて。

誰が決めたのだろうか？

「子供がいるから老後は安心」

これは親の勝手なエゴだ。

妄想

「老後を安心したいがための子供」

「老後の面倒は子供が見てくれる」

私が理想を追求してしまう結婚への気持ちと同じ。

この思いを、親が勝手に子供へ押し付けているだけで。

単なる妄想に過ぎない。

綺麗事

それに。

結婚をして配偶者がいたところで。

自分の具合が悪くなったとき。

看病をしてくれるという保証がどこにあるというのか。

今、芸能人の結婚ブームで。

男性が「相手は自分を支えてくれる女性」なんて言っているのを、よく見かけるけど。

彼らはその逆を考えたことがあるのだろうか？

自分が相手を支える側になるということを。

だから結婚って。

好きな人と一緒にいれるなんて。

綺麗事だけではないのではと。

38歳にして思った。

避けては通れない道

それに。

結婚となれば、配偶者だけではなく。

その身内たちとも家族にならなければいけなくなるだろう。

私は結婚をしたことがないから。

大きなことは言えない。

でも。

家族になるって、本当に恐ろしいことだと思う。

もちろん、素敵なことはたくさんあるはず。

結婚すれば、若いうちはいいかもしれない。

だが、最終的には2人だけの問題ではなくなってくる。

今は昔よりも、

相手の家庭に入るという風潮がなくなってきてはいるけれど。

家族になった以上。

避けては通れない道だろう。

これも私が結婚を怖いと思った大きな理由。

仮面

結婚した相手だけならともかく。

親や兄弟姉妹、親戚がどんな人かは分からない。

だから少なからず。

結婚してから相手家族のことを、

何かしら知るって人も多いのではないか？

だが。

怖いのは、結婚をしてしまった以上。

簡単には逃げることが出来ないところだろう。

何を思うのか

年を取るにつれ、若さのベールが剥がれはじめるときー。

それと同時に現実世界が姿を現す。

独身ならば一人なので、背負うものは人それぞれだと思う。

結婚して子供ができたら。

自分たちの問題だけではない。

自分、相手の親…負担は何倍にもなっていく。

現実世界と向き合った時。

人々は。