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儲けるとは信者と書くⅣ「つかまり立ち」






1,000万円をかけてでも起業をしたい。

夢を見る若者。

純粋な笑顔。

その姿に私が感じたこととはー。




▼過去記事▼

儲けるとは信者と書くⅢ「謎の経営者の実態」




勝ち組





婚活パーティーで出会った2人の人物。

元薬剤師のM、元放線技師のA。



彼女らに共通しているのは、

どちらも世間一般的に見たら

勝ち組の職業であることではないか。





大学や専門学校に行き、

国家試験に合格しなければならない。

安定もしているし、お給料も高いだろう。





これは私の考えだし、実際にはどうだか分からない。

きっとその職業に就けば、

他人には見えない悩みが、

どんな人でも生まれてくるものだろうから。



理由





それと。

Mの言っていたことが、とても印象に残っている。



「私はずっと勉強の生活だった、

大学に入り、就職するのが当たり前の人生だと思っていた」と。





この話を聞き、Mはなんていい家庭に育ったお嬢様なのだろうかと感じた。

でも、あとあと気づいたのだが。

これこそが、彼女たちが起業をする理由なのだと。



レール

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彼女たち。

今の若者が起業をする理由。

それは。

自分の力で立ちたいから。





Mはきっと。

想像通り、いい家庭で育ったのは間違いないだろう。



母子家庭の一人っ子の私からしたら、

「普通の家庭」でも「いい家庭」に見えのかもしれないけど。





私と母のように。

四六時中、喧嘩して。

大騒ぎしているような家庭ではなくてw



ひっそりと両親の顔色を見ながら、穏やかに過ごす感じ。





このような人たちは、親の機嫌を損ねないようにと。

自分の意思関係なく、レールの敷かれた人生を歩んできたはずだ。



一人歩き





レールの敷かれた人生を歩んできた人たちが。

進学や就職などで一人暮らしをはじめ、

親元から離れたとき。





そのときはじめて。

彼らは一人歩きにチャレンジする。



だが、一人歩きにチャレンジするためには。

誰かに支えてもらわなければいけない。





親元から離れてしまった以上、

支えてもらう人がいない。

そんなとき、ふと甘い言葉をかけられたらどうだろうか?



勇気





大学進学を機に、一人暮らしをはじめた。

支えがなく、寂しい生活を送っていたときに出会った彼氏。



付き合ってみて分かったけど。

彼はDV男だった。





別れたいけど、彼がいなくなったら。

私には支えがなくなってしまう。

支えがなければ立っていられない。





だから…。

NOと言えない、勇気が出ない。



希望





就職活動がうまくいかない。

就職をしたけれど、ブラック企業だったから辞めたい。

お給料が低い。

人間関係がうまくいかない。





どんな職種でも、必ず悩みは生まれるものだ。

そんなとき起業という言葉で、

一人立ちへの希望を与える。

ここにつかまり立ちをしないか?と手を差し伸べられたら…。



笑顔

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なにごとも、一人でできるというのは、とても嬉しいことだ。

だって。

はじめて一人立ちができる瞬間なのだから。





純粋なAの笑顔…。

1,000万円という額を払ってでも導入したメタトロンと、

クリニックの経営に辿り着いたことが、

相当嬉しかったのではないだろうか。



論破王





論破王こと、2ちゃんねる開設者のひろゆきさん。



引用元:Wikipedia


コロナ禍で自粛生活を余儀なくされていた時。

YouTubeを見る人が一段と増えた。



それに伴い、YouTubeは著名人と距離が近いため、

画面を通して話をしたり、相談事などをする人が続出した。





その際、若者はなぜ親ではなく、

著名人に相談をするのかというのが、ニュースになっていたことがある。

それは、親には相談しづらい内容だったり、関係性の問題であろう。



救いの手





それと。

若者は自分よりも年上に、

救いの手を求めるからだ。



ふと思ったのだが。

かれこれ、20年ほど前。

私が天下無敵の学生だったころ。





年上の男性に憧れていた時期があった。

これも、若者が年上に救いの手を求めるのと同じ原理なのではないかと。



若いときって。

自分よりも物事を知っていて、道しるべになって。

強くて逞しい手を差し伸べてくれる人を求めてしまう。





でも。

これは普通のことなんだと思う。

だって、自分自身がしっかりと

一人立ちが出来ていない状態なのだから。



年上





この原理はあながち間違ってもいないようで。

若者たちを起業に誘う大人というのは、

「自分よりも年上の人の話を聞くように」とすすめるのだという。





だから、近年、

起業ビジネスを主流に行っているのは、

悲しいことに、私くらいの40歳前後の人たちが多い

40歳前後の人たちが、

悩みが増えていく、20代後半から30代前半を狙う。





自分が年をとってみて思うけど。

20代後半から30代前半って、男性も女性も色々ありますからね。

男性なら仕事の昇格などで、周りと差がつく時期だし。

女性なら結婚。





そういや。

Mは30代前半で、Aは半ばだったなぁ…。



尊敬





今回出会ったMもAも女性だったけど。

幼いころから、

なにごとも1人で成し遂げることが大切と教え込まれてきた男性は、

より一人立ちすることに執念があるのだそう。





だから、会社で新人時代を支えてくれた先輩を、

ひよっこだった俺を…ここまでにしてくれた!という熱い思いから、

恩師として慕う人も多い。





中には、あまりにもその先輩を尊敬しすぎて、

好きになることもあるという。

LIKEからLOVEになるパターン。






だが。

最初は一人立ちが出来ないのは当然のこと。

人間、誰でも赤ちゃんなのだから。



赤ちゃん





赤ちゃんは、つかまり立ちをしなければ、一人立ちは出来ない。

つかまり立ちも、一人立ちも。

救いの手が必要だ。





そんな赤ちゃんに、

救いの手を差し伸べてくれる人はたくさんいる。



まだ歩いたことがない赤ちゃん。

自分の手を掴んだのであれば。

自分の思い通りに歩いてくれるから。





無知だからこそ。

純粋だからこそ。

その救いの手が「良い」のか「悪い」のかの区別がつかないからこそ。





自分でしっかりと歩きたいという思いから。

強くて逞しく見える手を。

がっしりと掴んでしまう。

例えそれが悪魔の手だったとしても。





そして。

一度掴まれた手は。

二度と離されることはなく。

闇の中へと連れ去られていく。



儲けるとは信者と書くⅤ「セミナー講習会とM&A」へ続く



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