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36歳独身女のコロナ体験記⑤涙の理由






枕が冷たい。

涙だ。

私、泣いてたの?






突如襲って来たどうすることもできない喉の痛み。





一度寝たら最後。

寝たきりになってしまうのではないか?と不安になるほどの倦怠感。





そして。

食べることが大好きな独身女を襲った食欲不振と味覚障害。





思い出すだけでも涙が出るほどの、

コロナ療養生活の中で一番辛かった日。

それが12月16日。








声が出ない





コロナ感染5日目、12月16日、ホテル療養3日目。

朝。

喉が痛すぎて起きた。



知らない間に夜中に泣いていたようだ。

枕が濡れてる。





起きたところで、声が出ないし咳も出ている。

咳をすればするだけ喉が痛いのだけれども。

ここで大問題。



咳き込むと辛いからって何か飲んだところで。

余計に痛い。



看護師さんから連絡





朝7時。

LAVITAに現在の症状を入力。



体温や酸素の数値以外に、

味覚障害があるか?息苦しいか?などを選択する項目がある。

この「息苦しい」という項目は、

よほどのことがない限りは選択をしないで下さいと、

ホテル入室時、看護師さんからの問診で言われていた。





だが、この日は。

もうどうすることも出来ない状態だったため、「息苦しい」を選択した。



飲み物、唾はもちろんのこと。

息をするだけでも大変だったから。

するとすぐに看護師さんから連絡があった。

「大丈夫ですか?」と。



魔の16日

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今朝の状態を説明したところ、

ウイダーinゼリー、トローチ、のど飴をいただけるとのこと。

ウイダーinゼリー。

昨晩、夕飯をあまり食べれていなかったこともあり。

ありがたかった。





これが魔の16日の幕開けだったー。



食欲不振と味覚障害





16日の朝ご飯。

おにぎり。





お弁当を作ってくださった方々に申し訳ないのですが。

昨日の気分の悪さがおさまっていなかったこと。

それと、強烈なる喉の痛みから。

高菜おにぎりを一口しか食べることができず。



お昼ご飯。





朝ごはんの時は喉の痛みが強烈すぎて。

それしか考えられなかったけれど。

あと、おにぎりだったから、

そこまでにおいが強くなかったのもあるのかな。



お昼はお弁当を開けた瞬間。

またしても吐き気がした。





朝ご飯に高菜おにぎりを一口しか食べていなかったこともあり、

お昼は何か食べなくてはという思いから、お肉を口にする。





だが、美味しくない。

味覚がおかしい。

このとき、もう熱は出ていなく。

昨日と同じく、平均で36℃台でした。



熱が出ていないのにご飯が美味しく感じないということは。

やっぱり味覚や嗅覚がおかしかったのかなと。







ご飯が食べられない。

気持ちも悪いし、息苦しい。

これから私、どうなるんだろう。

この喉の痛みって…。

いつかは治るの?






私は知らない間に泣いていた。






コロナになってから、何度も泣いた独身女だが。

この日の涙は違った。





自分が、どうして。

なぜ、泣いているのかが分からない。






涙を流す時って、何か理由がありますよね。

悔しい、悲しい、ムカつく、辛い、寂しい。



今までの私も、なにかしらの感情があり、泣いていた。





だが、自分でも分からないのだ。

なぜ泣いているのか。

なぜ涙が出てくるのか。



お弁当を取りに行くだけで疲れる





この日の私は1日を通して1時間起きていたかな?というレベルだった。

もの凄い倦怠感から、ただ起きているだけでも疲れてしまい。

お弁当を取りに行くだけでも息切れがする。

そして疲れてしまい、ベッドに横になる。

これの繰り返しだ。

もう息をするだけでも辛い。



ただ、この時本当に心強かったのが。

朝、事務局からもらったのど飴とトローチだった。





のど飴とトローチがなかったら…。

あの時一体どうなっていたのだろうかと今でも思う。



夕飯はもちろん食べられず

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この日、夕飯はもちろん食べることはできず。

お弁当を取りに行ったのはいいものの、その移動だけで疲れてしまい、

すぐベッドに横になって、気づいたら寝ていた。

起きても、お弁当も、

朝に事務局からもらったウイダーinゼリーも、飲む気になれず。



でも、自分のコロナ体験記としてブログに綴ろうと決めたことから、

写真だけは撮った。





今見るととても美味しそうなお弁当。

でも、このときは食べたくなくて。

コロナは恐ろしい。



涙の理由





今では回復に向かいつつある独身女。

落ち着いた今だからこそ、

あの時の自然と出た涙の理由が分かる。



私がなぜ泣いていたのか。

涙の理由。











私、寝ている時って、

どんな状態でも体は休んでいるものだと思ってたんですよ。

でも、違うんですね。



この時の私は、喉に1万本の針が刺さり、

そのうえ、チリチリドッスンがはり付いている状態。





このような状態であるということは。

このような状態で息をするということは。

息をするのも辛いということだ。






飲み物などは喉に通っていないけれど。

「空気」が通っている。









なので寝ている状態でももちろん。

息はしているので、喉に空気が通っている。

結果、24時間、永遠と喉の痛みと戦っていたということになる。






だからこそ、息苦しさを感じたわけだし。

体が休まることがなかったことから、

立っていられないほどの倦怠感。





そして。

普通に息が出来ないことの辛さからの。











これこそ、私が自然と涙を流していた理由である。





息をしているだけでも苦しい。

まさか自分が息をしていることが。

生きていることが。

苦しいなんて思わないから。






だから、自分がなぜ涙を流していたか分からない。

これこそが、真のコロナの怖さだと知った。

もしかしたら窒息をしていた可能性だってあるのだからー。



刹那が泣くのをネタにしてたけど…この状態は辛いね。

息をするのが精一杯だった。

重症化リスクもあるから本当に怖いね。



こうして独身女は魔の16日を過ごしたのだが。

悲劇はこれだけでは終わらなかったー。



5日目のまとめ。





36歳独身女のコロナ体験記⑥奇跡の中華料理へ続く





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